基礎演習問題精講

著者 中原 道喜(開成高校元教諭)

 

以前、勤務していた予備校(週3日制予備校)で、生徒から質問を受けました。「どうしても上智大学にいきたいです。でも英語が足を引っ張て受かりませんでした。英語は全くわありません。何でもします。英語の点数の上げ方を教えてください。」。私は、この本を紹介しました。「わからないところがあったら来てください。」春に出会って夏まで付き人のように彼は、毎日質問に来ました。夏が訪れました。7月に入って全く顔を見せなくなりました。予備校にも来なくなりました。10月になってひょっこりと現れました。「先生、見てください。」。見ると大手予備校の全国模試の成績表でした。英語の偏差値が30から70に跳ね上がっていました。「後は、自分でやります。」そして目標校に合格した知らせを受けました。


英語長文問題精講

著者 中原 道喜(開成高校元教諭)

 

大学受験の際、最終調整のために使用する教材です。この後、大学過去問に移行し、80%取れれば大学受験勉強は取り敢えずおしまいです。そこからは、英検1級に向けて「英語力」そのものを向上させる勉強に入っていきます。

 

勿論、大学受験勉強も直前になりましたら、確認のため解きなおしを行います。


マスター英文法

著者 中原 道喜(開成高校元教諭)

 

絶滅危惧種の本です。高校の先生の間では、「ロイヤル英文法」をお使いになっている方が多いようです。職員室では、この本を見たことはありません。一応、両方の文法書を所持していますが、ロイヤル英文法の方は、私自身ここ20年間触ったことすらありません。捨てようかと思いましたが、多くの先生がお使いになられているので、話を合わせるためにしかたなく持っている感じです。

 この本は、私のネタ本です。困ったときに頼っています。


英語要旨大意問題演習

伊藤和夫 (駿台予備校)

 

 この本は、予備校講師になってから出会った本です。予備校講師になりたての頃は、若さだけで突っ走っていました。実力がないことはわかっていました。給与がよかったこともあって、池袋の本屋にいって棚にある本を全部買いました。そして、徹底的に分析しました。その当時から残っている本は数えるほどです。90%以上捨てました。でも今でも授業で使用している本は、この1冊だけです。使用している文章が比類ないです。ただ、伊藤先生の正解例には不満があります。これは、自分が成長したということでお許しください。


英文解釈教室

伊藤和夫(駿台予備学校)

 

 私の命の恩人の本です。高校時代は劣等生でした。ただ学校に行って、席に座り、黒板の前で教師が何か話しているのを眺めているだけの毎日でした。教師からは「あんな馬鹿にはなにを教えても無駄だ。」と陰口をたたかれていました。大学受験に失敗し、浪人生活が始まりました。予備校の費用が捻出できなかったので新聞奨学生の生活も同時に始まりました。

 高校時代、徹底的に頭に刷り込まれたことが一つあります。「お前は馬鹿で能無しだ。」ということです。予備校に指示されるままに購入した本の中にこの本がありました。「分厚い本だな。」これが第一印象でした。ページを開けました。驚くべきことが起きました。読むことを止められないのです。一気に半分くらいを読みました。「なんだこれは?」本当にびっくりしました。勉強とは暗記ではなく理解だったのです。人の人生を変える力を持った本です。


英語長文読解教室

伊藤和夫 駿台予備学校

 

英語は、ある程度勉強が進むと、読めなくなる時がきます。読めたのに読めなくなる。禅問答のようですが、簡単なことです。例えば日本人であれば、誰でも漫画を読めるでしょう。でも、漫画を読める人が全員「小林秀雄」の文を理解できるでしょうか。難しいでしょう。英語でも同じです。文の内容が高度になれば、それ相応の準備が必要になります。

 これは、私が受験生の当時使用していたものです。みっともないほどに狼狽えているのが筆跡から見て取れます。"thus"のような簡単な単語でさえ辞書で確認しています。二回目の「読めなくなる」時期に入っていたのでしょう。でも、この本のおかげで、英語を英語としてみる視点から、文章として見るそれに変えることができました。要するにある程度まで語学の勉強が進むと、いわゆる「現代文」の授業で行っている「文脈把握」が必要になってくるのです。換言すれば、「現代文」の授業は、日本語での「文脈判断」訓練で、一方「英語」の授業は英語での「文脈判断」作業になってくるわけです。

 ”It is not easy, or rather it is easy but unwise, to be dogmatie about the choice of words in English. The rich and varied vocabulary which makes English such a powerful instrument in the hands of a master may be something of a handicap to the unskillful. When the dictionary offers so many words that seem to express his meanig equally well, the beginner is often tempted to use the longest he can find, hoping thus to make his statement seem more imposing. As a matter of fact, there are few true synonyms in modern English. The fact that one word be used as a rough dictionary definition of another does not mean that the two are equivalent in all contexts. Full competence in the choice of words can be acquired only after long practice, with some understanding of their historical significances and their literary and popular associations.”

この本で最初に紹介されている文です。今にして思えば、何の変哲もないただの国立大2次の英文ですが、訓練を受けていない普通の高校生が見ると絶望するであろうレベルであることは、おそらく現在も同様でしょう。


1100WORDS BARRONS

ターゲット1900の次に来る英単語帳です。私もこの本のおかげで英検1級に合格できました。1次だけで2次は落ちましたが・・・。この本は、すべて英語です。従って使用する際も英英辞典を使用していただきたいと思っています。英検準1級から1級は単語量の差です。これさえクリアすれば少なくとも1級の1次は合格できます

 

Interoductiion

more than a half-million readers have already been exposed to the controlled vocabulary in 1100 words you need to know and the techniques that we devised to help them learn how to use those important words. We have received grateful letters from across the country and abrord, praising us for the timeliness of our selection- words appearing in the newspapers and books, on standardized exams , and business correspondence.


OXFORD AMERICAN DICTIONARY

右手の本は、The American Heritage Dictionaryです。この本は”TIME"を定期購読するとプレゼントされる本です。お薦めの英英辞典です。

 

Preface

 This new member of the Oxford family of dictionaries has been prepared especially for those who need a compact, up-to-date guide to American English. It contains words and phrases likely to be met in reading and everyday life, including a number od slang, informal, and technical words and phrases. Names of states of the United States are included, as well as state capitals, terms used to designate the people of each state, and names of the provinces of Canada. Names of the countries of the world, including those not yet well known, are also given , as are names of the capital cities and the terms uesd to designate the people of each country.


SYONYMS AND ANTONYMS

"synonyms"は「同義語」という意味で、"Antonyms"は反対に「反意語」という意味です。嘗て東進ハイスクールに勤務していた時、ベテランの講師に紹介され、使用するようになりました。思うに動詞のパターンは5つに分類できると考えています。「存在」「形容」「移動」「作用」「発言」「思考」の5つです。この基本的な人の行動パターンを基にして、表現が多様化していったのが言語の歴史と考えております。当塾では、この5つの原点と個別具体的な動詞を結び付け学習することを推奨しております。

How to use this book- a word of caution

 Anyone who knows language well will acknowledge that there is no such thing as a true synonym. that is, there are words that can be substituted for another words, but they almost never have exactly the same meaning in the same context.

 to understand this, it is important to recognize the difference between denotation, which is the meaning of a word in a given context for most speakers of the language, and connotation, which is the meaning of a word in a given context together with ita associations Thus, a denotation of hoome is " whiere a person resides"; the connotation of home may include such emotional overtones as "warmth, comfort, affection, good food,2 and so forth.

 Another reason why words that are pften called synonyms are not always interchangeable is that language functions at different levels, some more formal, others less formal.


DICTIONARY OF WORD ORIGIN

高校教師として勤務していた時、ALTから紹介された本です。語源を勉強するということは「単語の意味の幅」が容易に掴めると同時に英語の語源を形成するギリシャ語やラテン語にも明るくなる効果があります。

Introduction

 

The average English-speaker knows aound 50,000 words. That represents an astonishing diversity- nearly 25 times more words than there are individual stars visible to naked eye in the sky. And even 50,000 seems insigificant beside the half a million recorded in the Oxford English Dictionary. But looked at from a historical perspective,that diversity becomes more apparent than real. Tracing a word's development back in time shows that in many cases what are now separate lexical items were formerly one and the same word. The deep prehistory of our language has nurtured little word-seeds that over the millenna have proliferated into wodely differentiated families of vocabulary.


スクリーンプレイ

リスニング教材の決定版です。人気映画の原稿でリスニングの練習をするということです。

 

 以前は、「究極にリスニング」(アルク出版)や「やさしいビジネス英会話」(NHK出版)を使用していたのですが、ハリウッド映画には面白さという点で、どうしても水をあけられてしまいます。


ノンフィクション

オーストラリアを旅した時現地の友人”Mr Brian and Ms Anne Dunsford"からプレゼントでいただいた本です。映画"The Bridge on The River Kwai"で有名な第2次大戦時に日本軍に捕虜になった人の日記です。日本語タイトルは「戦場にかける橋」です。「冒頭」を紹介します。オーストラリアでは誰もが知っている英雄ですが、日本では認知されていないようです。

タイトルは"The WAR DIARIS OF WEARY DUNLOP"です。

Foreword

These diaries of Sir Edward Dunlop are of great human and historical importance. They are concerned with an aspect of the War in the East, a sort of war within the externally more dramatic and momentous War of whch the world knows far too little and of which those who were most intimately and authoritatively concerned have not yet adequatelyrendered account. American and Austrralian prisoners of war and interness of the Japanese army, had to  fight not only for physical survival but for sanity of mind and wholeness of spirit. To be compelled to surrender and be imprisoned in the best of wartime circumstances is difficult enough for the male spirit to accept. However good and compelling the reasons for donig so, there is something instinctively humiliating about giving up the battle and letting oneself be incarcerated in apparent safety while one's countrymen and alllies lay down their lives in hundreds of thousands.