動詞の授業です。

 皆さんは、動詞には2種類あるということはご存じですか?自動詞と他動詞です。この区別は、これから英語を身に着ける上で避けては通れません。しっかりと理解しましょう。では始めます。

    

 今から簡単な4つの質問をします。

 

1「立ってみてください。」

 どうですか?立てましたか?

2「座ってください。」

 座れますね。

ではこれはどうでしょう。

3「持ってください。」

 持てましたか?今、手にしたものでいいのでしょうか?

では次

4「読んでください。」

 読めましたか?適当にその辺のものを読むことは可能です。でもそれで答えたことになっていますか?確信はありますか?

    

 以上で4つの質問は終わりです。さて「立つ」「座る」「持つ」「読む」どれも動詞ですよね。でも反応が違いますよね。「立つ」「座る」は、言葉を聞いただけで反応できるのに、「持つ」「読む」は出来ませんよね。なぜですか?動詞には2種類あるからです。

    

 「立つ」「座る」のような動詞を「自動詞」と呼びます。

    

 らの言葉だけでしてほしい作を相手に伝えられる」ということです。

    

  一方、「持つ」「読む」は「他動詞」と呼ばれる動詞です。

    

 「の言葉を加えないと、してほしい作を相手にうまく伝えられない」ということです。そして、この「他の言葉」というのが「目的語」と呼ばれる「名詞」なわけです。つまり、「目的対象物」を示してくれないと「持てないし」「読めない」からです。

 

 では、実際に問題(大学入試問題)を解いてみましょう。

 

 (センター試験・改)以下の選択肢で正しいものを選べ。

 He entered (          ) the room.

 1 何も入れない 2in  3 to   4 for

 

   (考え方)

 春になれば進学する人も多いでしょう。新しく入学したところでいきなり「入ってください」と言われて行動できますか?「場所」(目的語)を指示してくれないとダメですよね。ということは"enter"という動詞は他動詞であることがわかります。他動詞には名詞(目的語)が必要です。言い換えれば、"in"や”to"などの「前置詞」を加えてはいけないということになります。

 

 従って答えは「1」になります。

 

 慣れてくると「自動詞」を"VI"と表現し、一方「他動詞」を”VT"と表します。これは"intransitive verb"「自動詞」と"transitive verb"「他動詞」のそれぞれの表現の頭文字"Capital letter"から由来しています。


変わりゆく川越駅西口の光景。

昔は、噴水があって、その先には川越県立図書館がありました。