さて、漢文に限らず高校レベルまでにおいて学力を伸ばそうと思ったら、
必要なものが3つあります。
1いい教材
2優秀な指導者
3本人のやる気
研究者ではないのだから、才能なんてものは必要ありません。大体答えが用意されているわけですから、それを要領よく頭にいれればおしまいということです。
そう意味では、今回自信をもって皆様に紹介できる本があります。
「思考訓練の場としての漢文解析」です。この本を読んで理解すればセンターレベルならば満点が取れます。
受験生の中には「漢文」を苦手にしている方も多いのではないでしょうか。この本では、なぜ多くの高校生が漢文を苦手にしているのかを分析して、一つの答えを出しています。曰く、日本の漢文授業では、2000年以上前の中国語を1200年以上前の日本語、つまり古文に変換し、さらに現代日本語に直すという二度手間を取っているからだとあります。
では、どうすればいいのでしょうか?この本によれば、古文を無視し、代わりに中国文法を理解して読めばいいとあります。当然ながら古代中国語は、現代中国語とは若干違います。そこでこの本の出番です。古代中国語の文法の説明をしてくれるわけです。確かに「書き下し文」などの古文の要素が加味された問題は、従来からの漢文の勉強が必要になります。しかし、それ以外はすべてこの本1冊で十分です。
「書き下し文」には、「漢文講義の実況中継」を使用します。語学春秋社から出版された本です。