前置詞の授業です。
前置詞"FOR"について説明します。この言葉は元は”FORE"でした。つまり「前」という意味です。
"I went to the station."
"I went for the station"
上記の2つの文の違いはお分かりになりますか。
”to"は、「目的地」を指す前置詞です。
一方、"for"は「前」という意味から「方向性」という意味が加わりました。
前進しているというイメージです。
"to"の方は「私はその駅に行きました。」(駅がゴールになります。)
"for"の方は「私はその駅の方へ行きました。」(駅はあくまで方向という意味合い)
さらに、物々交換(barter system)の時代に入り、意味が増えました。交換する際、お互いの交換物は目の前に置かれます。そして、両者が当価値と判断されると交換成立となったわけです。「前」という"for"に「当価値」という意味が加わることになりました。
例えば、A for BとするとAとBは「当価値」であることを示しています。
そこから、I bought this book for 2,000yen.
this book=2,000¥となり
「私は、この本を2000円で買った」という訳になるわけです。
さらに、物々交換は欲しいものがあるという前提があるから行うわけですから
「求める」「探す」という意味が加わります。
I am looking for the book. "look"に"for"が加わっていますので「見る」ではなく、「探す」という意味になります。「私は、その本を探している。」
水を張った田んぼです。ようやく田んぼらしくなりました。