中学時代に学ぶ「動詞」はやがて「熟語」の軸となっていきます。単に意味を覚えるのではなく、言葉の持つイメージをしっかりと持ちましょう。

 

 

「動詞」を理解するということは人類の進化を知ることと同義です。

 

(肢体の動作)

 

1「存在する(いる・ある)」=be

 

2「状態・性質」=be

 

3「移動する」話している相手(二人称)との距離感がポイント=come/go/set/put

 

4「物に対する行動」=have/hold/take/bring/buy/sell/make/cut/write

 

 

 

1「私はここにいる。」”I am here.

 

 「私は部屋の中にいる」“I am in the room”

 

 

 

2「形状・性質」を示す言葉は「形容詞」です。

 

 S be 形容詞となります。

 

 「彼は利口だ。」”He is clever”

 

 「彼女はきれいだ。」”She is beautiful.”

 

 

 

3「(話し手に近づいて)行く」=”come”/come came come

 

 「(話し手から離れて)行く」=”go”/go went gone

 

例えば、「電話で帰宅をすると告げるとき」

 

(塾の先生には)「離れる方なので」=“I will go home”

 

(家で待っている家族には)「近づく」=”I will come home”

 

 

 

put”と”set”の違い

 

辞書で引くと両方とも「置く」ですが

 

“put”は元は「押す」という意味が含まれていました。つまり「押すように置く」ということです。「固定する」「確実に置く」という感じです。/put put put

 

「父は彼を大学へいれた。」=”His father puts him in the Univerty.”

 

一方、”set”は他とのバランスを考慮して置くという感じです。≒「配置する」/set set set

 

「父は皿をテーブルに置いた。」=”Father sets the dishes on the table.”

 

 

 

  ”have””hold”について

 

 “have“は、「所有している」ということ、要するに実際に持っていなくとも

 

自分の持ち物ならば”have”は使えます。例えば、家の部屋に置きっぱなしでも、

 

 「その本なら持っています。」=”I have the book.”/have had had

 

 

 一方、”hold”は実際に手で持つという状態が始まりの語です。

 

 「その本を(手でしっかりと)持ってください。」=”You hold the book”/hold held held

 

 

 

この「持つ」と「移動」が合体すると”take””bring”という言葉になります。

 

「(話し手から離れていく状態)持つ・取る」=”take”/take took taken

 

「(話し手に近づいていく状態)持つ・持っていく」=”bring”/bring brought brought

 

 さらに売買契約に基づいて取る=「買う」=”buy”/buy bought bought

 

 その反対側の行為は=「売る」=”sell”/sell sold sold

 

 

 

さらには、その物の形状を変えるということになると“make”を使います。

 

「私は、それを作った。」=”I made It”/make made made

 

「家・建造物を作る」だと特別な表現があります。=「建設する」

 

「私は家を建てた。」=“I built the house.”/build built built

 

 

 

「切る」形でものに手を加えれば=”cut”/cut cut cut

 

「紙などに文字を書き残したら」=”write”/write wrote written

 

などなど、人のものに対する行動が増えるとともに数多くの「動詞」が生まれてくるわけです。

 

 

 

 (思考・伝達)

 

1「言う」=”speak””talk””say””tell”

 

2「考える」=”think””know”

 

 

 

“speak””talk”は「自動詞」です。

 

speak”のイメージは街の真ん中の集会場に皆を集めて一方的に何かを伝える感じです。

 

「大統領は民衆に向かって演説をした。」=“The President spoke to a large audience.”/speak spoke spoken

 

“talk”は、目の前の誰かとおしゃべりしている感じ。

 

「大統領は、奥さんとおしゃべりしていた。」”The President talked with his wife.”/talk talked talked

 

 

 

“say””tell”は「他動詞」です。

 

say”は第3文型(SVO

 

「大統領は、その話を言った。」=”The President said the story.”/say said said

 

“tell”は第4文型(SVOO

 

「大統領は、奥さんにその話を告げた。」=”The President told his wife the story.”/tell told told

 

 

 

”think”と“know”の違いは「情報の確実性」です。

 

「いまいち不安要素が残る場合」≒「考える」=”think”/think thought thought

 

 さらに「疑い」が増すと”suspect”「怪しい」、さらにさらに「疑い」が増すと”doubt”

 

「疑う」となります。一方「疑問の余地がない。」≒「知っている」=”know”/know knew known

 

 

 

 

 

以上の「基本動詞」のイメージをしっかりと持ってください。この情報と「前置詞」が結びついたのが「熟語・イディオム」となるわけです。

 

 


大宮駅東口の光景です。日高屋ラーメンが1973年に創業した地です。ついでに言えば、私が浪人時代を過ごした地でもあります。(駿台予備学校・大宮校・午前部文科一類)